【特集】
インフルエンザとは何か
世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザをすでに「フェ
ーズ6」(世界的な大流行=パンデミックに突入した段階)と
しており、国内でも2009年8月現在、感染者数が6万人を超え、
重症患者や死亡者も増えている。季節性インフルエンザは、
北半球では毎年冬季に流行するが、新型インフルエンザ・パン
デミックは、30〜40年に一度くらいの頻度で起こる可能性があ
り、季節は冬とは限らない。20世紀には3回(スペイン風邪、
アジア風邪、香港風邪)のパンデミックが起こり、多くの死亡
者が出た。今回のパンデミックでも、多くの患者や死亡者が出
るだけでなく、生産年齢への感染の拡大による莫大な経済的損
失など、社会への大きな影響が考えられる。本特集では、新型
インフルエンザを中心に、インフルエンザとは何か、新型と季
節性との比較、またワクチンや抗ウイルス薬の開発など、イン
フルエンザにまつわる科学を概観する。
【内容】
・猛威を振るう新型インフルエンザA(H1N1)
/宮嶌 宏彰
・インフルエンザの歴史と現実/松本 慶蔵
・新型インフルエンザの疫学
/玉記 雷太、神垣 太郎、押谷 仁
・インフルエンザワクチン開発の現状と課題/ 奥野 良信
・インフルエンザRNAポリメラーゼによる
抗ウイルス薬の開発研究/朴 三用
・新型インフルエンザの流行の波/谷口 清州
【巻頭言】
生命科学の進展に寄せて
ライフサイエンスの分野における
農林水産省の取り組み/引地 和明
【総説】
遺伝子組み換えカイコを使った養蚕の未来/木内 信
ヒトはなぜゾウに似ているか
-体構造デザインの分析-/馬場 悠男
クジラが示唆する2つの適応ポリシー/加藤 秀弘
ペットフード安全法の施行について/田中 誠也
化学物質とミジンコの不思議/鑪迫 典久
ES指針の改正について/永井 雅規
「うま味」物質でメタボリックシンドローム、
肥満症を抑える-脳内での栄養素の情報処理の
しくみから探る「うま味」物質の効果と秘めた可能性-
/釣木澤 朋和、鳥居 邦夫
【連載】
光る生物の応用研究最前線 第2回
―光イメージングでストレスを診る/尾崎 倫孝
やさしい生命倫理学講座 第1回
―生命倫理学とは何か/児玉 聡、赤林 朗
日本の科学技術の進展に向けて
―iPS細胞研究に関する政策の動向とライフサイエンスの振興
/菱山 豊
女性研究者を支援する取り組み 第3回
―男女共同参画学協会連絡会の役割
/相馬 芳枝、大坪 久子、荒川 薫
海外科学雑誌情報 Silva Scientiae ]TTT
対麻痺ラットにおける歩行能の回復
/久原 孝俊
【インフォメーション】
Silva Scientiae(海外科学雑誌情報)
研究室訪問
ほか
発売日 12月10日
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