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BioPhilia(ビオフィリア)2005年3月(春)号(Vol.1 No.1)Biophiliaを購入
<巻頭言>
 
新雑誌創刊にあたって
前島 一淑
 
特集:時間とヒトと動物−時は流れる−

不老不死。これは人類が太古から抱いてきた夢であり、それを実現することは生命科学の究極の目標の1つといえる。本特集では、寿命はいかにして決定され、なぜ動物によって異なるのか、そして、老化はなぜ起こり、また、それを抑えることはできるのか、さらに、時を感じるしくみについてそれぞれを最新の研究から探り、不老不死という夢の実現可能性に迫る。


 
時空と納得
養老 孟司

時間という概念はどこから来たのだろうか。カントはこれを空間とともにア・プリオリとした。つまりヒトの認識にはじめから備わっているとしたのである。
時間のない音はないし、空間のない像はない。ところが概念、つまりヒトの使う言葉は、視覚と聴覚に共通である。それなら、時間と空間という概念は、言葉の基礎として前提されなければならない。さもないと、視覚と聴覚に共通のものとしての言語が成り立たないからである。
というふうな説明は、一般性がない。どういう意味で一般性がないのかというと、なかなか理解してもらえないからである。このあたりが、ヒトの脳の面白いところである。(以下、Biophilia 2005年3月(春)号)


 
ヒトと動物の寿命
篠田 元扶 (独協医科大学)

寿命を決定するのは何か? 本稿では、「子どもの数が少ないほうが長寿である」「体が大きいと寿命が長い」「適度な運動負荷は寿命を延ばす」「適度なストレスは寿命を延ばす」「早熟だと寿命が短い」など、これまでに出されてきた寿命に関する学説のおもなものを取り上げ、寿命決定のしくみを探る。


 
老化遺伝子を追う
押村 光雄 (鳥取大学)

ヒトをはじめ、各種動物の正常細胞の多くは分裂回数に限りがある。一定回数の細胞分裂のあと、分裂が停止する現象を「細胞老化」とよぶ。本稿では、最近の遺伝子研究研究の成果から、細胞の分裂限界を決める要因、老化の原因を追う。


 
皮膚の老化を追う−皮膚内部で何が起こっているか
天野  聡 (資生堂)

しわ、たるみはどうして起こるのか、皮膚の老化はいつ頃から始まるのだろうか。皮膚の老化は、皮膚が直接外部に接する器官であるため、乾燥、酸化、紫外線の3大環境因子の影響を受けている。その中でも紫外線が最も大きな影響を皮膚に及ぼしている。本稿では、しわ、たるみが顕在化する前に、紫外線の影響を受けて皮膚内部がどう変化したかに関する最新の知見と皮膚内部で起こる変化への対処法について紹介する。


 
不老不死の夢
宮嶌 宏彰 (新日本科学)

不老不死は人類がこの世に生を受けてから、今日に至るまで願い続けてきた夢であろう。我々は生と死の狭間で生活しているが、死については、物理的、化学的な手段などさまざまな手段を手にしてきた一方、生存し続ける手段は手に入れることができていない。本稿では、老化、寿命のしくみから、不老不死実現の可能性を考える。


 
時を刻む脳
本間 研一 (北海道大学)

バクテリアからヒトに至るまで、地球上に棲むほとんどすべての生物は1日の時刻を知る能力をもっている。この能力が進化した事実、そして多くの生物で保存されている事実から、時刻を知ることが種の生存にいかに重要であるかがわかる。本稿では、時を刻む脳−生物時計−について、その生理的意義と研究の到達点を紹介する。


 
<連載>
 
最新実験技術−種々の発光色を利用したIn vivo バイオイメージング−
連載にあたり
小林 英司 (自治医科大学)
@Green fluorescent Protein(GFP)を利用した好中球の可視化
榎本 亜紀、佐藤 友紀、
小林 英司 (自治医科大学)
ARed Fluorecent Protein−DsRed2を利用した肝再生研究
五十嵐 友香、佐藤 友紀、
小林 英司(自治医科大学)
臍帯血物語
高橋 恒夫 (東京大学医科学研究所)
 
若き教授が熱く語る 「研究論文の書き方」1
室原 豊明 (名古屋大学)
 
ヒトと動物のシンビオシス 第1回
アニマルセラピーとは−障害児へのアニマルセラピーの効果と課題−
津田  望 (のぞみ牧場学園)
 
実験動物の飲料水について
夏目 克彦(夏目製作所)
 
<総説>
 
医薬品の未来の毒性評価
井上  達 (国立医薬品食品衛生研究所)
 
中国におけるSARS研究の展開
訳:劉   陽(慶応大学)
 
<コラム>
 
科学者・技術者の夢 第1回
科学技術者のみた日本・経済の夢
北澤 宏一(科学技術振興機構)
 
動物実験をもっと話題にしたい
清水  弟(朝日新聞記者)
 
<情報>
 
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日本・経済の夢
著者 / 北澤 宏一
発行 / (株)アドスリー
 


 
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